訪問看護ステーションを立ち上げる際に必要になってくるのが営業(認知活動)です。ただ、この認知活動というのが、反応が出てくるまでに数ヶ月単位で先のことになるケースがほとんどです。
立ち上げメンバーの中には、
- 看護師で営業なんてやったことないから嫌だ…
- 名刺交換なんてしたことがない…
- どこに営業に行けばいいのかわからない…
などのネガティブな発言も多く聞かれますし、看護師なのになんで営業活動をしないといけないんだ!って思うスタッフも少なからずいます。
この記事では、営業(認知活動)で必要なスキルとコツについて紹介します。
営業の種類
営業の種類には、大きく分けてアナログとデジタルの2つに分かれています。しかも、訪問看護ステーションの利用者さんは年配の方が多く、アナログ中心の方が多いです。しかも、最近ではポスティング自体できないマンションなども多く、新聞配達すら昔に比べて少ない状況です。
ただ、ポスティングでも、いまだに反応はありますので侮れません。
アナログ | 対面 | アポあり アポなし |
ポスティング Fax | ポスティングのルールあり | |
デジタル | ホームページ SNS:インスタ・Facebook |
トークスクリプトを書くという考え方
看護師がトークスクリプトって聞くと何のことかわからないと思いますが、台本のことです。看護師でも研究発表するときに資料を作ったり、発表内容をまとめたりすると思うのですが、営業でも話す内容などをスタッフにも教育するためにトークスクリプトがあった方がいいです。
営業トークスクリプトとは?
初めて、挨拶回りや名刺交換などを行うことに対しても抵抗がある看護スタッフも多いのですが、みもざでは社会人として使えるスキルは、社員教育の一環として行っています。万が一、看護師以外の異業種へ転職しても、接遇マナーは一生使えるスキルですから…
名刺交換や接遇マナー、トークスクリプトを作ってみるという、他にはない教育スタイルが今後の社会人人生で役に立つ時が来ると確信しています。
営業先リストを作成する
では、営業先はどこに行ったらいいのでしょうか?
- 病院(入院・外来):退院支援・在宅移行支援
- クリニック:訪問診療を行っているクリニック
- ケアマネ:訪問エリア内
- いきいき支援センター
- 訪問看護:人工呼吸器装着している利用者さんなどは、複数カ所で訪問を行なうことが殆どですので小児や難病看護に特化しているステーションさんには、連携が取れるように挨拶に行きましょう!
- 訪問介護
などたくさんあります。
細かいテクニックまでは、ここではお話ししませんが…
ホームページの作成
ホームページの作成は、有料Wordpressテーマで作成すると自分たちでも随時アップできるので、運用コストも下げれると思います。
できれば、自社で運用していく方針にしておけば、法改正があったときなど迅速に変更や対応ができると思います。

このブログも自社で制作しているのよ〜
SNSの運用
SNSもたくさんあるので、全てをする必要はありません。
- ブログ
- インスタ・Facebook・X
など、どの媒体を使うか?決めてから運用したほうが良いと思います。
そして、自社でSNSも運用していく方針にしておくと、隙間時間などにスタッフが投稿したりできます。
営業開始時期は?
開業する半年前ぐらいから、営業活動をおこなっていきます。
ゼロイチで法人から立ち上げる場合は、認知度が上がってくるのも半年から1年ぐらいかかってしまいます。施設などの訪問看護ステーションでは、在宅診療や薬局ともあらかじめ提携しますので、入居日を伝えておくことで、比較的利用者の獲得がしやすいです。
自宅への訪問看護ステーションでは、訪問看護の必要な時期と開業日にタイミングが合わず立ち上げてすぐに新規利用者さんの獲得は年々困難になってきています。
新規の訪問看護ステーションが増えたり、クリニックや病院が運営するステーションも多いです。なので、看護師でも簡単に訪問看護ステーションを開設できる時代ではありますが、閉鎖や休止になる訪問看護ステーションも多いということは忘れないでおきましょう!
利用者獲得をスムーズにするコツ
コツとしては、安定稼働期の訪問看護ステーションさんから利用者さんを紹介してもらったり、医療依存度の高い方(人工呼吸器装着しているような方等)を複数ヶ所で訪問していく方針にして営業をしておくと良いと思います。
もしくは、立ち上げる前に勤務していたのが訪問看護ステーションであれば、在職中にオープンに合わせて、既存の利用者さんを5から10名程度、引き継いでから立ち上げると経営が安定していきます。

ちょっと、私は不義理な事はできませんでしたが…立ち上げの時に、前職からの協力体制を作っておくと良いですね。
大体、1年ぐらいは赤字経営だったり、2年ぐらいは資金繰りが厳しいところもあるようです。なので、オープンしてから、利用者さんは初月から5人ぐらいいた方が教育もすぐできますし、経営上安定します。
まとめ
看護師にとって苦手な名刺交換や営業活動ですが、慣れてしまえばただの挨拶です🤭なぜか、この名刺交換などに対してハードルを感じることが多いのですが、入職の際にきちんとマナー研修や接遇、トークスクリプトの作成方法などの研修を受けておくことで、ハードルが低くなります。
訪問看護師でなくてもマナーや接遇は必要なスキルなので、ついでに名刺交換のマナーなども覚えておくと万が一、異業種転職したくなった際にも一生使えるスキルになるはずです。
物事は考えようですね🤭どうせ仕事をするのであれば、楽しくなるように考え方を変えて、仕事をしてみてはどうでしょうか?
