【訪問看護で使える】パフォーマンスステータス(PS)

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パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)とは、 がんなどの疾患を持つ患者さんの日常生活における活動状態(ADL:日常生活動作)や全身状態を評価する指標 のことです。

病院勤務の看護師さん達だけではなく、訪問看護の領域でもパフォーマンスステータス(PS)は、自宅での生活に関する判断にも使えるんです。

この記事では、パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)について紹介します。

パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)とは?

特に腫瘍内科や緩和ケアの分野でよく使われ、治療方針(抗がん剤治療の適応や中止の判断など)を決める際の重要な基準となります。

みもにゃん
みもにゃん

在宅医療の分野でもよく使われるよ!

主な評価方法

ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)パフォーマンスステータス

世界的に最も広く使われている評価法で、0~5の6段階で評価します。

ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)

Karnofsky Performance Status(KPS)

カルノフスキー パフォーマンス ステータスは、患者さんが日常生活でどの程度活動能力があるかを0~100%までの11段階に分類しているもの。

100%が正常で症状も出ていない状態で、数値が下がるにしたがい全身状態が悪いことになります。

0~100の11段階で評価するスケール。研究や臨床試験などで用いられることが多いです。

例:

100=正常

70=自分のことはできるが活動制限あり

40=介助が必要

10=死期が迫っている。

利用場面

  • がん治療の適応判断(抗がん剤・放射線治療など)
  • 予後予測(PSが悪いほど生存期間が短い傾向)
  • 緩和ケア導入の判断
  • 介護・看護の必要度の把握

など

パフォーマンスステータス(PS)簡易チェック表

(訪問看護・在宅医療向け)

訪問看護や在宅医療でも「PS」がよく使われます。

例えば、

  • PS 2くらいなら自宅での生活がある程度維持できる
  • PS 3~4になると在宅療養・緩和ケア・介護サービスの導入が重要

といった実務上の判断に役立ちます。

まとめ

退院前カンファレンスでも、パフォーマンスステータス(PS)を聞くことが多いですよね?

暗記しなくてもいいと思いますが、自宅で安心して過ごしていけるように訪問看護などの導入時期の判断にも役に立ちます♪

そして、訪問看護記録や経過記録にPS⚪︎など数値を入れておくことで、情報共有がしやすくなります。

参考資料

パフォーマンスステータス(Performance Status:PS).国立がん研究センター がん情報サービス ganjoho.jp.

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