在宅人工呼吸器回路の結露を軽減するにはどうしたらいいのか？

気温が暑くなったり、寒くなるような時期には結露問題がよく上がってきますよね。

そこで、この記事では在宅人工呼吸器の回路の結露に関して説明していきたいと思います。

そもそも、人工呼吸器の回路に結露がなぜできるのか？

結露が発生する原理について

空気は温度が高いと多くの水蒸気を含む事が出来ます。しかし空気が冷やされた場合、含める水蒸気の量が減少します。水蒸気が空気に含める量を超えると結露が起こります。室内で暖まった空気が、壁面付近で冷やされると水蒸気が含めきれなくなり、窓や壁に水滴となって付着します。これが「結露」です。空気がこれ以上、水蒸気を含めない状態（飽和水蒸気）となったとき、結露が発生します。

〜日本特殊塗装株式会社〜

結露の問題を軽減する方法

外気と室温での差がある時期などによく相談を受ける【人工呼吸器の結露　問題】ですが、軽減する方法として下記が挙げれます。

• 人工呼吸器の回路にカバーやプラステックのプチプチを巻く。
• 回路にタオルを巻いたり、布団の中に入れる。（ポート部分に注意⚠️）
• 医師に相談し、加温加湿器の温度を下げる。
• 呼吸器回路を熱線（ヒーターワイヤー）入りのものへの変更を検討する。
• 室温の調節（冬だと暖房を入れるなど）
• 結露が加湿器チェンバーの中に入るように、環境を整える。
• ちなみに、人工呼吸器のカバーはFIT・Creemaなどで販売されています。
  
  【人工呼吸器回路　アルミシート】などで検索してみましょう♪

在宅人呼吸器回路カバー（アルミシート）

人工呼吸器回路カバーを自作で作る方も多いかと思いますが、実は販売しています。

呼吸療法認定士の講習では、講義にも出てきます。

FIT（フィット）

鳥取大学医学部附属病院と地元企業さんと共同開発したのがFIT。キルティング生地とアルミシートを重ねた３層構造になっていて、保温と遮熱効果を高め結露発生の軽減になります。

FIT（フィット）は、呼吸療法の講義でも昔から紹介されていますので参考までに！

Creema（クリーマ）

手作りで人工呼吸器回路カバーを作っているようなので、気になる方はサイトを覗いてみましょう！

こちらでは、注文前にお問い合わせもできるのでオリジナルの人工呼吸器カバーを作ってもらえますね。

• キルト生地が選べる
• マジックテープ・スナップボタン・ファスナーなど選べる
• アルミ（２重）の色も選べる
• フレックスチューブのカバーもあり

まとめ

人工呼吸器回路の結露の問題は、よく聞かれる悩み事の1つですよね。結露の軽減が少しでもできるような方法はあります。

それぞれの自宅の状況（室温・湿度・回路の位置…）などをみながら、結露発生の軽減ができることもあります。訪問時に苦痛なく過ごせるように介入していきましょう！