最近では、DX化が医療業界でも進んできていると思いますが、訪問看護師でもパソコンスキルは必須になってきました。昔は、複写の紙に訪問看護記録を記入することも多かったのですが、訪問看護ステーションでも電子カルテを使用することがほとんどです。
そこで、パソコンスキルがあるとされるスキルには、どういったものがあるのか?そして、訪問看護ではどのようなパソコンスキルが必要になるのか?
この記事では、基本的なパソコンスキルと訪問看護業界で必要なITリテラシーについて紹介していきたいと思います。
医療分野でのDX化
日本の医療分野で医療DX令和ビジョン2030年提言のもと
- 全国医療情報プラットホームの創設
- 電子カルテ情報の標準化
- 診療報酬改定DX
を並行的に推進していくようになっています。
訪問看護で必要な基本的なパソコンスキル
では、訪問看護で基本的なパソコンスキルとはどのようなものがあるのでしょうか?
- OSの操作(WindowsやMacOSの基本的な操作)
- ファイルの管理:フォルダーの作成、移動、削除、ファイル名の変更など)
- キーボードの入力(タイピングスピードや正確さ)
などが挙げられます。

今の20〜30歳代の看護師さん達は、タイピングも速い人が多いです。
タイピング速度をみると40歳代以上でも、今までどれだけパソコンを使ってきたか?すぐわかってしまいます。パソコン作業を逃げずにやってきた人達は、やっぱり入力速度も速いです。
オフィスソフトの利用スキル
Microsoft Office やGoogle Workspaceの基本操作として
- Word・Googleドキュメント:書類の作成
- Excel・Googleスプレッドシート:表の作成
- Power Point・Google スライド:教育や発表など
- Google フォーム:アンケート
があげられますが、病院などではMicrosoftが多いと思います。
Microsoft Office やGoogle Workspaceのハイブリッド
訪問看護の世界ではMicrosoft Office やGoogle Workspaceの基本操作の両方のスキルが必要なことが多いですよね。
Microsoft Office を日本では行政が使用しているため、Google Workspaceのみの活用が難しく、訪問看護ステーションでは両方の基本的知識があった方が便利です。
看護師でもショートカットキーは知っておく
ショートカットキーを知らない看護師さん達が多いので、この辺は時間がもったいない!っていつも感じてしまいます。
みもざでは、マウスパットはWindows用のショートカットキー一覧を使用しています…
ショートカットキーを知っておくだけで、作業効率も上がり目指せ定時帰宅!です。
電子カルテの利用
病院だけでなく、訪問看護ステーションでも電子カルテの普及が進んでいます。訪問看護ステーションではスマホやタブレットを使用し、訪問先でバイタルなどの入力をすることがほとんどです。
事務所では、パソコンを使って
- 訪問看護記録Ⅰ・Ⅱ
- 訪問看護計画書
- 訪問看護報告書
などの入力作業もあります。この時に、ショートカットキーなど使えた方が、作業効率も上がってきますし、定時帰宅しようと思うと入力が速い方がいいですよね。
電子カルテのシステムによって、使い方は様々なので、特徴を押さえて活用していきましょう!
訪問看護のDX化
2024年からスタートした訪問看護医療DX情報活用加算(算定要件あり)は、地方厚生局に届出が必要になります。
医療DX令和ビジョン2030年に目指して、訪問看護ステーションでもDX化は進んできています。

年齢に関わらず、パソコンが苦手だからやりたくない!って言っている場合じゃなくなりましたね。
訪問看護医療DX情報活用加算 についてのサイト 〜厚生労働省〜

医療DX推進の体制が整備されていることをサイトに掲示が必要ですよ!
ITリテラシーを高める方法
ITリテラシー(IT Literacy)とは、情報技術(IT:Information Technology)を理解し、適切に活用できる能力や知識を指します。単に技術的なスキルだけでなく、ITを使って問題解決や効率化を図る力も含まれます。
ITリテラシーを高めるには、セキュリティー管理やトラブルシューテング、クラウドサービスの活用などができるようになることです。
セキュリティー管理
セキュリティーの管理はどの業界でも必須ですよね。オンライン資格確認やオンライン資格請求では、セキュリティー面からも有線LANの使用とインターネットに接続できない様になっています。
- 個人情報保護に関する知識
- パスワード管理
- システムのセキュリティーポリシー
上記3点に関しては、必須になります。
トラブルシューティングの対応
トラブルシューテングに関しては、メーカーや製品によって異なるのでなんとも言えませんが、インターネットで検索すればすぐに調べれる事だと思います。
何でもかんでも、上司に聞いている様ではいつまで経ってもITリテラシーの向上は難しいと個人的に思っています。
- プリンターやWi-Fiなどの接続エラーやトラブルの対応
- ソフトウェアーのアップデート
この辺は調べれば、ほとんどのケースで解決できますし、必要であればカスタマーサポートに電話して解決していくということもできます。
クラウドサービスの活用
クラウドサービスが活用できた方が、万が一パソコンがキュに故障してしまった…ドリンクをこぼしてしまったなどのアクシデントがあった場合に、クラウドサービスを活用しているとデーターなどには影響を与えません。
おすすめのクラウドサービスは
- Dropbox
- One Drive
- Google Drive
などは押さえておきましょう!
おすすめ!Canva(キャンバ)の活用
おすすめのツールがCanva(キャンバ)なんですが、最近ではいろんな人も使い始めています。
Canvaでは、プレゼンテーションの資料作成やアイコン、アイキャッチ画像などもドラッグ&ドロップで簡単にできます。しかも、無料で作成できるのでおすすめです。

しかも、名刺やチラシなども作成・注文もできるよ!

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看護師の世界でもCanvaを使ってSNSやブログの投稿をすることも増えてきましたね…Canvaも使えるとスライドもオシャレに!
まとめ
訪問看護の世界でも、DX化は進んできています。看護師でもパソコンスキルやITリテラシーの基本的な知識があった方がいい時代になってきました。Microsoft Office やGoogle Workspaceの基本操作は必須です。
パソコンスキルを上げるポイントとして、年齢関わらず
- パソコンやタブレットなんて使えない!ではなくやってみる。
- 入力作業に慣れる。
- わからないことやトラブルがあれば、まずは自分で調べてみる。
- ショートカットキーを使いこなす。
- 電子カルテ(iPad)の操作に慣れる。
これからの時代は、看護師でもITリテラシーの高いスタッフがどんどん増えてくると思います。看護歴が長い(看護スキルがある)というだけでは、生き残れない時代がすぐそこまできています。
60歳や70歳代からブログを書き始めたり、プログラミングを始める人たちもいますから…。やるかやらないか?の問題だけだと思います。
パソコンに対する苦手意識を克服したり、変化を恐れず新しい物事に対してやってみるというチャレンジ精神も必要な時代なのかもしれませんね…
