訪問看護ステーションの成長ステージ4段階を考える

blog
アディゼスの企業ライフサイクルモデルを参考

企業の成長ステージには4つの段階があります。大体、安定期の時期に働く経験をしている人が多いと思います。

そこで、訪問看護ステーションの創業期に働く場合に得られるメリット、デメリットを考えていきたいと思います。

企業の成長ステージ4つ

アディゼスの企業ライフサイクルモデルを参考にすると、企業の成長ステージは4つあります。

  • 創業期
  • 成長初期
  • 安定期
  • 拡大期

では、それぞれ見ていきましょう!

創業期

オープニング(創業期)に働くメリットとデメリットを考えてみました。

創業期は、利用者さんの新規獲得や自社を知ってもらうための認知活動に時間を使う時期になります。

また、事業所内の整理整頓や掃除当番などを考えたり、家具などの組み立て、マニュアルの再検討、避難訓練など非常時に備えた研修、法定研修などもゆっくり受講することができます。

創業期から働くメリット

  • 創業期は人材も少なめのため、時間的余裕がある。
  • 時間的余裕があるため、しっかり研修が受けれる。
  • 名刺の渡し方はマナーなど、基礎的なことが学べる。
  • 認知活動の方法や営業方法など、ゆっくり色んなことが学ぶことができる。
  • 創業期ならではの、自分たちでステーションをつくっていける。
  • 今後、自分で起業したい人は企業の創業ステージを体験できる。

などのメリットもあります。

私が、立ち上げの際に気をつけていることは、

チームで共通言語を作ってい

ことです。

オープニングスタッフは、それぞれ違う職場で働いてきてます。同じ看護職でそれぞれの職場での当たり前の言葉ですら、認識できないことがあります。

例えば

Bくん
Bくん

〇〇さんは、総診(そうしん:総合診療科)にこの間、受診してましたよ!

Aさん
Aさん

痩身(そうしん)?えっ??痩せること??
どういうこと?

って…

日本語って、言葉に出すと呼び方は同じでも漢字が違うってこともあるんですよね。こういうミスリーデイング(勘違い)は起こりやすいんです。

前の職場で当たり前に使っていた言葉や常識が通じない…

という現象は普通に起こります。特に、看護職だけでなく、リハビリスタッフ、介護職などが在籍している際は特に注意が必要です。

でも、みんながわかる言葉や共通認識できるスケール等を使うようにしていけば、ナース同士や他職種連携にも役に立ちますよね。

中小企業で創業期に働くデメリット

  • 創業期なので今後の将来、廃業したりしないか不安
  • 給料や労働条件は大丈夫?

上場企業ではなく、中小企業だからこそオープニングスタッフとして働くことが不安になると思います。

みもざでは、そういった不安を少しでも軽減できるように

・顧問税理士

・顧問社労士

がいます。

何か労働のことや、給与などのことで不安があれば、いつでも相談できる体制を整えています。

成長初期

創業期から約3から5年程度の時期になります。この時期では、徐々に地域での認知度も高まっていくステージで積極的に営業活動や認知活動を行わなくても、新規の利用者さんの紹介など口コミで広がっていきます。

安定期

経営が安定し、社内の組織体制が確立する時期。この時期には、組織内の体制の再構築などが必要になってきます。

職員の人数が増えていくことで、さまざまな考え方や価値観の人材が集まってくる時期でもあり、会社の理念の再確認などが必要になってきます。

拡大期

事業の拡大時期。

アディゼスの企業ライフサイクルモデル

アディゼスの企業ライフサイクルモデル」が、創業期、成長初期、安定期、拡大期といった企業の発展段階を示すモデルとしてよく知られています。このモデルは、イチャク・アディゼス(Ichak Adizes)によって提唱され、企業の成長過程を複数のステージに分けて説明しています。アディゼスのモデルでは、企業が成長し成熟していく中でどのような課題に直面し、どのように変化していくかが示されています。

アディゼスの企業ライフサイクルモデルの主な段階は以下の通りです:

  1. 創業期
    企業が創設され、ビジネスアイデアの具現化に取り組む段階です。リーダーシップは創業者に集中し、柔軟性が高い反面、リソースが限られ、構造や体制は未整備であることが多いです。
  2. 成長初期(ベビー期)
    企業が市場に根を下ろし、顧客基盤が徐々に形成されていく段階です。リソースが増え、成長への意欲も高まりますが、組織の運営にはまだ改善の余地があり、経営基盤が脆弱であることが多いです。
  3. 安定期(青年期・安定期)
    企業が成熟し、製品やサービス、管理体制が整備され、業績が安定する段階です。組織が整備される一方で、柔軟性が低下し、変革への意欲が減少するリスクがあります。
  4. 拡大期(壮年期)
    新たな市場や顧客層に進出し、事業を拡大する段階です。企業は効率性と成長のバランスをとりながら、さらなる発展を目指しますが、拡大が過ぎると組織が硬直化するリスクが増します。

このモデルを通じて、企業が成長する各ステージで直面する課題や組織構造の変化について理解しやすくなりますね。

この記事では、アディゼスの企業ライフサイクルモデルを参考にしているのね!

タックマンモデルとは?

タックマンモデルは、心理学者ブルース・タックマン(Bruce Tuckman)が1965年に提唱した、グループが成長し成熟していく過程を説明するモデルです。このモデルは、チームの発展を5つのステージで示しています。以下がその各ステージの概要です:

みもにゃん
みもにゃん

タックマンモデルは有名なので、紹介するね!

  1. 形成期(Forming)
    チームメンバーが集まり、お互いの役割や目的を理解する段階です。人間関係を構築する初期段階で、まだ遠慮があるため、対立は少ないです。
  2. 混乱期(Storming)
    メンバー同士の意見の違いや、役割に対する不満が現れる段階です。意見の衝突が起きやすく、リーダーシップや決定の方法などに疑問が生じ、関係が混乱しやすい時期です。
  3. 統一期(Norming)
    対立を乗り越えて、メンバーが協力するようになる段階です。役割分担やグループのルールが整い、コミュニケーションもスムーズになります。チームとしてまとまり、信頼関係が深まります。
  4. 実行期(Performing)
    チームが効率的に機能し、成果を上げる段階です。お互いの強みを活かし、効果的な協力体制が築かれています。この時期は生産性が最も高くなります。
  5. 散会期(Adjourning)
    (後に追加されたステージ)プロジェクトが完了し、チームが解散する段階です。別れに伴う感情が生まれますが、達成感も感じられる段階です。

このタックマンモデルは、チームビルディングやプロジェクトマネジメントにおいて、チームがどの段階にあるかを理解し、適切なサポートを行うために役立ちます。

まとめ

訪問看護ステーションの創業期に働くメリットは自分たちの意見が通りやすく、より良い組織作りに参加できることです。

なかなか、体験できない時期なので、特に訪問看護ステーションを将来的に開業したいと思っている人には学びが多く、おすすめのステージだと思います。

タイトルとURLをコピーしました